皆さん、今日はヒンタートックス2日目のレポートです。
ヒンタートックスの象徴、オルペラー山(Olperer 3476m)です。
10月10日に降った雪が上で85cm、下で50cmの表記は11月18日になっても変わりません。
確かに85cmの新雪は降ったのですが、その後は降らず固められ、さらに放射冷却を繰り返すとハードパックからアイスバーンに変わります。
現実を知らない人は85cmのパウダーがあると思いますね。(笑い)
2日目のレポートです。
11月18日(月)曇り時々晴れ、チラチラ雪、気温-9度
ヒンタートックスを楽しむ攻略法
今日は曇り予報でしたが晴れに近い晴れです。気温は-9度に冷たい風でー10度以下の体感気温でした。
予報以上に良い天気でラッキーな一日です。今日はヒンタートックスを楽しむための攻略法を午前、午後とも行いました。楽しむには「アイスバーン攻略」がテーマです。
スキー場全体のアイスバーン攻略で一番重要なのがスピードコントロールですね。
昨日、行ったデラパージュのバランスから両スキーの「迎い角」の角度を調整してスピードコントロールをします。
そのためには回転方向にスキーをズラす操作が有効です。
スピードを落とそうとして体の横方向にスキーを押す操作はズレますが、ズレが止まると加速します。
丸い円のラインに対して迎え角を続けるとスピードを自在にコントロール出来ます。
体の横方向に押す操作よりラインに対して迎え角を継続する方がアイスバーン攻略に欠かせません。
ちなみに日本の柔らかく雪では迎え角は大きな抵抗を受けるのでフラットな斜面で活用してください。
斜度変化が多いヒンタートックス
迎え角の角度を調整出来た方はスピードコントロールから回転弧のコントロールまで出来ました。
アイスバーン攻略となるスピードコントロールが安定してくると斜度変化にも対応できます。
ヒンタートックスは斜度変化も多彩で変化する斜面を攻略にもなります。
特に緩斜面から中斜面へ、中斜面から急斜面へ変化する斜度変化の時、上体などを傾けて入るとバランスが崩れやすいのです。
例えばカービングで入って飛ばされたことを思い出してください。 その点迎え角があるバランスは斜度変化に有効なのです。
カービングで入って成功する割合は低いの対して、迎え角を利用した方がはるかに楽で安心です。
深回りで回転運動の確認
午後の前半はアイスバーン攻略の最終段階となる「深回り」がテーマでした。
体の横方向に押す操作(カカトを押す)は回転が途中で途切れます。
深回りを可能にするのはラインに対して迎え角を継続する方操作が有効です。
深回りはどんなスキー操作をしているかの判断が簡単に分かります。
特に体の横方向に押す方はカカトをターンの外に押すためズレが止まると回転も止まり深回りが出来ません。
深回りを可能にするにはラインに対して迎え角を継続し、そのラインに両スキー、両足を回転方向に「押し続ける」ことがコツです。
感覚としては両足のカカトがラインの軌道を通過することになります。
Tバーリフトは少なくなっています。氷河が溶けるため土台が高くなり、部分的に氷河が露出しています。
午後はトレーニングバーン
今日も午後はトレーニングバーンです。
トレーニングバーンの良さはTバーリフトが短いので回数をこなせます。
上記のアイスバーン攻略や深回りを繰り返すのに最適です。
もう一つは、ここで自分の滑りの良し悪しがハッキリと分かるので1日の仕上げに最適です。