アイスバーン3日目

皆さん、3日目のレポートです。

今日は3つのグループに分けたグループレッスンでした。

技術力ではなく特徴が同じタイプの方々を1つにして、共通課題をレッスンしました。

そのほかにチューナップとプール、サウナの話題もあります。

3日目のレポート

11月19日(火)曇り、気温-14

天気は曇り、チラチラ雪、視界が悪いけど雪面は見えました。今日も全面アイスバーンです。 午前は共通課題がある人達を3つのグループに分けてのグループレッスンでした。

グループ1はスキーを横に押し出す人達です。 ターンの仕上げでスキーが体から離れているため、切り換えてからスキーを体の横に押し出す反作用があります。 共通課題は仕上げで両スキーを体の下に戻す操作でした。 体の下に戻すと切り換えが楽になります。 アイスバーンでは特に体からスキーが離れやすくバランスが悪いまま切り換えるので不安になります。 Yさんはスキーを押す方向を【横から前】にすると体の下に戻って切り換えが楽になり色々なコンデションで安定しました。

グループ2は切り換え直後、いきなりスキーの方向を変えるタイプの人達で体からスキーが離れすぎて外スキー主動になっています。 基本と言われている外スキー荷重を重視しし交互操作だけに頼ると内スキーの活用が出来ないことがあります。 共通課題はターン入り口での【高い腰と両足が使えるポジション】で谷に落下することでした。 グループ1と同じでターンを仕上げてから課題であるポジションに入ることです。 ターン入口で高いポジションから両スキーによる操作や荷重を覚えると対応できる斜面、雪質が増えました。 このポジションにうまく入ったときはターンの仕上げも楽になりアイスバーンでも怖さが無くなった人が増えました。 Jちゃん、Mちゃんはアイスバーンでも怖さが少なくなり、他のYさん達は上体が安定しています。

グループ3はカービングターンが出来ている方です。 ターン中は綺麗なカービング操作が出来ていますが、アイスバーンになると荷重や操作が途切れがちになります。 そこでターンの仕上げからターンの入り口まで【流れ】のある切り換えを共通課題にしました。 各自特徴のあるエッジングですが色々なコンデションに通用する流れのある切り換えが課題です。 流れを出すコツは常にスキーを滑らせながら操作することです。 エッジングも切り換えも滑らせながら行うと流れが出てリズムの良い滑りになります。 アイスバーンでエッジが甘くなっているため全部が流れのある滑りになりませんが、全員が流れのある切り換えを体感しています。

午後はビデオタイム、トレーニングバーンの上と下の2回、中間の中斜面で2回、メインコース急斜面と5回のビデオ撮りでした。 3日目で体の疲労もピークになっていますが皆さん元気に滑っています。

アイスバーン3日間   初日から3日間、アイスバーンを滑り続けた結果、皆さんの滑りに安定感が感じられます。 安定感の要因に上体のポジショニングが挙げられます。 上体の先行動作である傾きや振込みが少なくなって脚部の動きを優先しています。 アイスバーンでは両足、両スキーでスピードコントロールが必須なので、上体を安定させ脚部の動きでコントロールするようになりました。 安定感を感じたのは全員だったのでちょっとビックリ。 技術力の差は関係なく同じ環境で同じ時間を経過すると同じ現象が出たようです。

チューナップ    ヒンタートックスは標高2100mから3250mまでの高山で強風が吹くと岩の破片がコース上に落ちているためスキーのエッジは傷がつきエッジが効かなくなります。 そんな時は上、中間、下の3カ所にあるスキーショップ(Sports Nenner)にチューナップに出します。 午前滑った後、上のSports Nennerにエッジ角87度のチューナップに出したところ10分で仕上がりました。(29ユーロ) ウィターシュタイガーの機械のため手作業より荒い仕上げですが、アイスバーンにグリップ出来ます(1日か2日) スキーブーツが1か所当たって痛いので下のSports Nennerに夕方出し、翌朝出来ました。(20ユーロ) 痛かったらまた来いと言われました。 このように時間を有効に出来るチューナップがあるので強い味方です。(ただし、他のチューナップに出すなと言うチューナップ屋さんもあるので要注意)

プールとサウナ    皆さんにホテルのプール、サウナなどの施設を紹介します。 スキー場は-9度~-21度まで寒い気温と風で体がひえひえとなりホテルに帰ります。 そんな時、体のケアーにプール、サウナは疲労を回復し体をリフレッシュ出来ます。 2019年にもあったプールとサウナがリニューアルして快適になりました。 ホテルの名前がバドホテル・キルヒラーですが、バドとは温泉のことで、プールは温泉水で快適に泳げます。 水泳は体全体の筋肉を稼働するので疲労した筋肉を回復するのに最適です。 今回は参加者のうち4.5人ほどプールを利用してリフレッシュしていました。 サウナは日本でも流行りで皆さんもご存じのように疲労回復や気分転換も出来ます。 ホテルには3つサウナがあり皆さん好きなサウナを選んで汗を出してリフレッシュしていました。 サウナのもう一つの施設がリラクゼーションルームです。 ゲストはプール、サウナを利用してからリラクゼーションルームで過ごすアフタースキーを好みます。

サウナには休憩室、フリードリンクのコーナーもありリラクゼーションルームとして最高です。