ツェルマットは

皆さん、スキー映画「ホワイトジェット」を撮影したツェルマットを紹介します。

私の記憶では世界一大きいスキー場と認識しています。 そして世界一有名でもあります。 広大なスキー場というより氷河やゴルナーグラードに登る登山電車もありますが、一番は何と言ってもマッターホルンでしょう。

ツェルマットの紹介記事です。ツェルマットの標高は1620メートル。環境保全のため電気自動車が走行しています。村には、ホテル、お店、カフェ、バー、素敵なホテルのラウンジがあります。一方で、500年以上昔に建てられたヴァレー州の典型的な古民家も保存されています。屋根は地元の鉄平石を利用し、カラマツの木造の家は長い間、太陽に晒されて焦げ茶色になります。ねずみ返しの建物は貴重なパンを作るためのライ麦の穀物倉庫として使用されていました。ロマンティックで静かな村をぜひ散策してみて下さい。アルプスで最も美しい村、ツェルマット。山の世界をゆったり味わって下さい。

ツェルマットは2回行きました。 最初はスキーツアーにゲストとして、2回目がこの撮影です。 撮影期間中はオンピステはほとんど滑っていません。なぜなら移動はヘリコプターでオフピステで撮影していたからです。 オフピステで撮影する前にオファーしたガイドのハリーから撮影隊のスキー技術をテストされました。 当然私の滑りをチェックされ見事「合格」(笑い) ガイドの後を滑り同じラインを滑れないと許可が下りません。止まる位置もガイドの後ろか上です。 実は撮影中何度もクレパスに遭遇しクリアしています。 一度私が止まった所がクレパスの上、雪が覆われていたので気が付きません。ハリーが後ろに下がりストックで私を引っ張てくれました。 

氷河帯は斜度が緩いので撮影は急な斜面となりここは危険と隣り合わせです。 ブライトホルンの真下まで行きましたが、通常のガイドでは連れて行かない場所です。 危険なほど絵になる所が沢山ありカメラマン達はハリーにリクエストします。 半分以上は却下されました。 それでも見たことのない光景を何回も見ることが出来ツェルマットの凄さを実感したものです。例を挙げると高さ10mほどのセラックは(ショートケーキのような)雪のブロックです。 また巨大なクレパスの割れ目がありそこをハリーと一緒に滑りました。

ショートケーキのようなセラック、初めて見ました。
巨大なクレパスの割れ目の中をハリーと滑る
スキーで登る前にクレパスの上にいた私をハリーが助けてくれました。

ハリーの知識は凄くまだ天気が良いのにすぐにヘリコプターを呼んでここから離れようと指示します。 ヘリが来て飛んでいるうちに天候が悪化することもありました。シャモニーでガイドしてくれた横山さんと神田さんと同じで山の知識、経験があるガイドだからこそ撮影も成功したと思っています。

次回もツェルマットの話です。